緊急事態宣言による大会の開催延長により、当初の6月6日(日)から3週ずれた6月27日(日)ついにタイガースが待ちに待った全日本学童都予選の1回戦が八王子滝ケ原運動場で行われた。
相手は2年前の全日本学童で東京都2位として全国大会にも出場している中野区の強豪、コンバッツ。2年前ジュニア時代に練習試合を行った際には6対6の引き分け。お互い2年前とはまた違った状態での対戦となる。この2年間でお互いが積み上げてきたものを出し合えるような試合になることを期待したい。
【1回表】
初回、タイガースの1番バッターはもちろんキャッチャーとしてチームをまとめる背番号#3。これまでの試合、第1打席では早いカウントから厳しいボールに手を出して凡退に倒れるイメージがあったが、この日はボールをじっくりと見る姿勢を見せる。
2球様子を見た後、1球外れて1ボール2ストライクの4球目。振りぬいた打球は惜しくも芯をとらえきれず、サードゴロで1アウト。
続く2番バッターの背番号#5。直前の市内大会では4の4、市内全国予選決勝でも4の3と打ちに打っている。1番バッターが倒れてもまだチャンスを作れる頼れるバッター。そしてこの日も見事に1ストライクからの2球目をレフトにはじき返す。
3番バッターはライトのフライに倒れ2アウトとなるが、ここで打席に立つのはチーム1の飛距離をもつ、4番のキャプテン。市内と違い、外野がフリーな都大会ならランニングホームランも狙えるだけにこの打席から期待がかかる。
しかし、第1打席は初球から打ちに行くがファーストゴロに倒れ、タイガースの先制とはいかなかった。
【1回裏】
タイガースは背番号#1が先発する。立ち上がり、1番2番と四球を出してしまう苦しい展開。それぞれに盗塁を許し2塁、3塁となった状況で3番バッターへの3球目。丁寧に低め低めを意識した結果、ホームベースを少し超えたところでバウンドし、キャッチャーが捕球できず、ノーヒットで得点を許してしまう。
その後3番バッターはピッチャーゴロに抑えるものの、4,5,6とヒットを許し初回から3失点と苦しい立ち上がりとなってしまった。
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
少年タイガース(武蔵野市) | 0 | 0 | ||||||
コンバッツ(中野区) | 3 | 3 |
【2回表】
初回に3点を先制されたタイガース。まずは慌てることなく1点ずつ返していきたいところ。先頭の5番バッター、1-3から打ちに行ったボールはライトへのフライとなってしまう。
続く6番バッターは2球で追い込まれてしまい、空振り三振。7番バッターは1ストライクからの2球目を打つがファーストゴロ。この回を僅か10球で抑えられてしまう。
【2回裏】
この回コンバッツは9番バッターからの攻撃。2ストライクと追い込みカウント2-2とした5球目。相手バッターの放った打球はレフトへの高いフライ。レフトは早めに捕球体制に入るが、これを落球してしまう。
先頭に返り、1番バッターには0-2からストライクを取りに行ったところを狙われ、センター前にはじき返される。2番バッターはキャッチャーごろに抑えるがこの間にランナーはそれぞれ進み1アウトランナー2,3塁。
初回同様ランナーを2,3塁に置いた状態での3番バッターとの勝負。ここで、またしてもボールが後ろに逸れてしまうが、ここはピッチャーがすぐホームにカバーに入り、何とかタッチアウト。初回と同じ点の取られ方は何とか避ける。
そして2アウトとなり、3番バッターへの5球目。打球はサードとショートの間に転がり、ショートが捕球するが、ここでまさかの送球エラー。またしてもエラーから失点を許してしまう。
その後4番バッターにはレフトへスリーベースを放たれ、この回も3点を失い、リードを6点と広げられてしまう。
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
少年タイガース(武蔵野市) | 0 | 0 | 0 | |||||
コンバッツ(中野区) | 3 | 3 | 6 |
【3回表】
タイガースは8番バッターからの攻撃。1ストライク目から積極的に振っていくが、2球ファールの後の3球目は空振りで三振、1アウト。
次は9番バッターだが、これまでの試合でも球数を投げさせたり、小技で仕掛けたりと仕事人としてチームに欠かせない選手である。この日も簡単には終わらせない粘り強いバッティングを期待したところだったが、2球目がセカンドに転がり2アウト。
先頭に返り、1番バッターがレフトへシングルヒットを放つも打線がつながらず、この回も0点で攻撃は終了となる。
【3回裏】
タイガースはこの回から背番号#2をマウンドに送る。先頭の7番をサードゴロに打ち取り、8番バッターには出塁を許すが、牽制でランナーを刺し2アウトとした。
この回は0点で抑えられるかと思った矢先、コンバッツ打線が火を噴く。9番バッターがセンターオーバーの2ベースを放つと、1番から6番まで連続ヒット。3番と4番バッターにはランニングホームランを打たれるなど打者一巡の6点を奪われてしまう。
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
少年タイガース(武蔵野市) | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
コンバッツ(中野区) | 3 | 3 | 6 | 12 |
【4回表】
この回に3点以上取らないとコールドとなってしまうタイガース。まずは3点を返して次の回以降に望みをつなげたいところ。
まずは先頭の3番。1-2からの4球目、とらえた打球はレフトへと飛んでいくが、これはレフトの守備範囲内。市内であれば抜けるか入っているような打球だっただけに、都大会のレベルというものを感じさせる。
1アウトとなり、4番バッターの打席。キャプテンとしての執念が力になったか、1-2からの3球目、センターの頭を超えるライナーを放つ。センター深くを転がる打球を見てバッターランナーはホームを狙いに行ったがこれはコンバッツの中継プレーの前に阻まれ得点を阻止されてしまう。
2アウトとなり、打席には途中降板の背番号#1。ピッチングでの無念を晴らすかのようにレフトへヒットを放つ。
ここでタイガースは代打の背番号#4を打席に送る。1球ファールで粘り2-2から放った打球は、センター前に落ちるヒットとなり、2アウトながらランナー1,2塁。5番、6番とヒットを放ち後続の打者へ望みをつなぐ。
しかし、連打がでたのはここまで。最後は7番バッターのセカンドゴロでゲームセット。
0-12の4回コールドで、この試合は幕を閉じた。
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
少年タイガース(武蔵野市) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
コンバッツ(中野区) | 3 | 3 | 6 | X | 12 |
2年前に戦った際には6-6の引き分け。2年の間にそれぞれチームの内容が変わったとは言え、大分差がついた結果となってしまった。
市内で戦うチームとは違った強さを見せつけられ、タイガースのいいところがほとんど発揮させてもらえなかった。また、1つのプレーのフォーカスを当ててみても、相手チームの子どもたちは自信を持っているように見えた。タイガースも決して自信がなかったわけではないが、苦しい状況や普段とは違った場面で力を出せるだけの経験や自信を持つことができていなかった。
この試合で、タイガースは全日本学童の大会から姿を消すが、まだ今年の試合は残っているし、都大会に出場するチャンスも残っている。
現状武蔵野市で都大会のレベルを体験することができたのタイガースだけなので、子どもたちには是非、この試合での経験をこれからの活動に活かしてもらいたい。
今回も遠方にも関わらずたくさんの応援ありがとうございました。
一つ、大きな大会で勝つことは出来ませんでしたが、選手、指導者ともどもこの試合での経験を活かして、これからも活動を頑張っていきたいと思います。
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