都知事杯1回戦 対 平井西ドリームズ

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 2022年6月19日(日)。今年のタイガースにとって初の都大会が八王子市滝ケ原運動場で行われた。
 相手はその地区だけで64チームと武蔵野市の約6倍のチーム数の中で勝ち上がってきた江戸川区代表の平井西ドリームズ。
 あまりの暑さに指導者もマスクを外してもいいといわれる中、タイガースの都大会への挑戦が始まった。

 先攻はタイガース。相手先発は身長170cmはあるであろう大柄な本格派ピッチャー。投球練習で投げる球からも重そうな球質が伝わってくる。
 だが何が起こるか分からないのが都大会。先頭の宮本は初球から果敢にスイングしていくと、2球目のストレートを右中間にライナーではじき返した。この辺りで一気に三塁まで進み、初回からチャンスを作ることに成功した。
 しかし、相手も都大会出場チーム。
 2番佐伯はスクイズを試みるもボールに力負けし、ボールは後ろのネットへ。さらに2ストライクから再びスクイズを試みたがこれも後ろのネットへと突き刺さりスリーバント失敗。3番上岡も三振に倒れ、2アウト3塁に。
 4番の五堂はフルカウントまで粘るも最後はサードゴロに倒れ、初回のチャンスを活かすことは出来なかった。
 簡単には点が取れないことが分かったからこそ、タイガースも簡単には点を挙げるわけにはいかない。
 初回の守備、タイガース先発は宮本。先頭バッターをセカンドゴロに打ち取り1アウトとするも2番バッターにはセンター前にヒットを許す。
 そして打席には相手先発の背番号10。タイガース外野陣は目一杯後ろに下がり長打だけは防ぐ構え。ピッチャーも低めにボールを集め、ショーバンになるボール対してはキャッチャーがしっかりとストップの姿勢を取れていたように思えたが、この日はうまく前に落とせず。ヒットの後はパスボールのみで失点をしてしまう。
 初回に1点を失い、すぐさま追いつきたいタイガースだったが、相手先発の初回に高めに浮き気味だったボールが低めに集まりだし、手が出せなくなっていた。5番京嶋から9番小山まで、全て三振の五者連続三振。攻略の糸口をつかめずにいた。
 対する平井西ドリームズは2回に4点、3回にも3点を加え3回までで(タ)0-8(ド)と大量リードを奪った。
 このまま一方的なゲームになってしまうかと思われた4回。タイガースも反撃にでた。先頭の佐伯がショートへの内野安打を放つと、3番上岡はレフトオーバーのツーベースヒットを放つ。この辺りで1塁ランナーの佐伯がホームに帰還し、まずは1点を返す。
 続く4番五堂にもツーベースヒットが飛び出し、5番京嶋は四球、6番桐谷はスクイズを試みると強めに転がったボールは前に出てきたピッチャーの横を通り内野安打となった。打線の繋がりと相手のエラーにも助けられ、この回だけで5点を返し点差を3点とした。
 時間も無くなってきており、先攻のタイガースとしてはここは絶対に無失点で抑え、表の攻撃に繋げたいところ。3回からマウンドに上がっている桐谷。3回には失点を許したが4回のピッチングは勝ちへの執念が見えたように感じた。ノーアウト2,3塁のピンチから7番バッターに4連続ファールからの空振り三振。8番バッターとは5連続ファール含む6回のファールで粘られたが空振り三振を奪うと最後、9番バッターも空振り三振に仕留め残り1分で5回の表の攻撃に入った。
 最終回、点差は3点。打順は4番の五堂から。しかし、五堂はセンターフライに倒れ1アウト。5番京嶋は四球を選び1アウト1塁。6番桐谷の打席でピッチャーが牽制暴投でランナーが2塁まで進むと、桐谷はサードへの内野安打。7番戸松の打席でパスボールで3塁ランナーの京嶋が生還し2点差とすると、戸松はボールを見極め四球で出塁。何とか後続へ繋ぐ。
 8番渡邊には代打坂原が送られると2ボールからの3球目にこの日3回目のスクイズをタイガースが仕掛けた。しかし、バットに当てることが出来ず3塁ランナーの桐谷は三本間で挟まれてしまう。しかしキャッチャーのタッチを何とかかいくぐりホームに生還に成功。1点差。
 代打の坂原は三振に倒れるも、9番小山は四球を選び2アウト1,3塁。打席には1番の宮本が入るがここで相手は申告敬遠で塁を埋める判断。打席には2番佐伯。
 2アウト満塁、点差は1点。一本出れば同点、飛んだ場所によっては逆転もあり得る状況。打席には2番の佐伯。2ストライク1ボールからの4球目。打球は三遊間へ強いゴロ。
 相手サードの選手が反射的に出したグローブにボールが納まる。冷静に一塁に送球し、3アウト。7対8、今年のタイガース初の都大会が終わった。

序盤こそ相手の先発投手を攻略できなかったが4回からは打線の繋がりや相手のミスを誘うプレーで最後は1点差まで追い上げることが出来た。しかし、序盤の失点が響き追いつくことは出来なかった。また、四死球もこの試合2人合わせて6つあり、その半分が失点に繋がった。
 残り一つの都大会を前に、課題となったのは序盤の戦い方。打者はいかに塁にランナーを出した後、得点に繋げるか。投手はいかに四死球を減らし、ストライク先行で投げられるか。
 この試合をもって、タイガースの上半期の活動の一旦締めとなる。
 大会はあと秋季大会、東部リーグ、多摩大会、そしてジャビットカップ。今年は2年ぶりに人数を制限しての夏合宿がある。
 去年の6年生が経験させてくれた、都大会での勝利という貴重な経験を今年は経験させる側となった6年生たちがこれからどんな成長をしていくのか、見守っていきたいと思う。

 暑い中遠くまで応援ありがとうございました。

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