勝てば4年ぶりの全日本学童東京都予選へ出場となる武蔵野市予選決勝。相手は左の本格派投手を有するジャガーズ。ややスリークォーター気味の投げ方から投じられるストレートに対して、いかに早く対応できるかが勝負の決め手になるのではないかと予想される。
前日の大雨の後、強風の吹く晴れ空の中、9時55分に武蔵野市代表を決める戦いの火ぶたが切られた。
【1回表】
守備に就くタイガース。マウンドに立つのは、ここまでの前回の準決勝で安定したピッチングを見せた背番号#2が先発する。
対する先攻のジャガーズ、1番がライト前にいい当たりを放つが、ここはライトが上手く捌きライトゴロに仕留め1アウト。続く2番は三振に仕留め、2アウトまでこぎつける。この調子で3人で切り上げたいところだが、3番はレフト前のヒットを放ち、ジャガーズも簡単には攻撃を終わらせない。4番は四球で出塁し、それぞれのランナーの盗塁もあり2アウトながら2,3塁のピンチを迎える。
しかしここはタイガース守備陣、慌てることなく5番をセンターフライに打ち取り、初回を0で抑え、裏の攻撃に向かう。
【1回裏】
守備に就くジャガーズは大方の予想通り、左のピッチャーが先発。対するタイガースは1番が積極的に初球から打ちに行くがショートゴロに倒れ1アウト。2番は、フルカウントから三遊間へ打球を放つ。相手のショートが追いつくがバッターも全力疾走の結果、見事内野安打。そして、キャッチャーからの牽制をファーストがエラーする間に2塁まで進む。3番はショートフライに倒れ2アウトになるが、ここでタイガースは4番に打順が回る。その4番、5球ファールで粘った後、しっかりとボールを選び四球で出塁すると、5番も四球で出塁し初回から2アウト満塁のチャンスを作り出す。
ここで1本打ち幸先よく先制といきたいところだったが、しかしここはこれまでの試合、先発で試合を作ってきた相手ピッチャーの意地が勝る。6番を三振に仕留め、簡単には先制を許してくれない。
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ジャガーズ | 0 | |||||||
タイガース | 0 |
【2回表】
この回、先頭のバッターに対して四球を出してしまうが、相手の盗塁をキャッチャーの見事な送球で2塁タッチアウト。簡単には次の塁を踏ませない。7,8番もしっかりと抑え、この回を3人で占める。
【2回裏】
この回、少し流れがジャガーズに傾く。先頭バッターが三振に倒れると、続く8、9番もストレートに手が出ず三振。僅か10球、三者三振で3回の表、ジャガーズの攻撃となった。
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ジャガーズ | 0 | 0 | ||||||
タイガース | 0 | 0 |
【3回表】
前の回を3人で締められ、流れを持っていかれたくないタイガース。しかし、ジャガーズ先頭の9番がセンターへのヒットで出塁すると、続く1番をピッチャーゴロに打ち取るも、惜しくもゲッツーは取れず1アウト1塁。そして、ジャガーズの2番を迎えたタイミングでピッチャーに異変が起きる。ランナーの盗塁後、2つのワイルドピッチでホームへの生還を許してしまう。その後バッターに四球を出したところで、ベンチからタイムがかかる。
話し合いの結果、ここでピッチャーを背番号#2から背番号#1へ交代。流れを変えにかかる。この選択が功を奏し、3番は三振に、4番はセカンドゴロに抑え、失点を最小限にとどめ裏の攻撃へと移る。
【3回裏】
この回先頭の1番はセカンドフライに倒れてしまうが、2番がライトへヒットを放ち1アウト1塁。3番はセカンドゴロに倒れるが、何とかゲッツーは免れ、2アウト1塁。4番を迎えたタイミングで相手ピッチャーの牽制ミスの間に2塁を陥れ、4番がセンターへ大きなフライを放つ。このフライは風に流されセンターとショートの間に落ちると、2アウトのためスタートしていたランナーは見事ホームイン!1点を返し、試合を振り出しに戻す。
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ジャガーズ | 0 | 0 | 1 | |||||
タイガース | 0 | 0 | 1 |
【4回表】
試合を振り出しに戻したタイガースだが、いまいち普段の調子が戻ってこない。先頭のバッターに対して四球を出すと、盗塁の後の6番の打球はショートへのゴロ。しかしここでショートの送球がそれてしまい、ファーストも取ることができずボールデッド。タイガースとしては良くない形でジャガーズに勝ち越しを許してしまう。
後続のバッターは何とか抑え、この回も最少失点で済ませるが、タイガースにとっては中々嫌な流れでゲームが進んでいく。
【4回裏】
相手のピッチャーが50球を超えたこの回、何とか繋いで再び点数を取りたいタイガースだったが、50球を超えても衰えない相手ピッチャーの球威に負け、ランナーを一人出すものの0点でこの回を終えた。
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ジャガーズ | 0 | 0 | 1 | 1 | ||||
タイガース | 0 | 0 | 1 | 0 |
【5回表】
良くない流れの中、ここで背番号#1が躍動する。先頭のバッターを空振り三振に仕留めると、続くバッターも三振、3番バッターに対しては1球も振らせることなく、見逃し三振の三者三振でこの回を終わらせる。
【5回裏】
このプレーで流れを引き寄せたか、タイガースの攻撃。先頭バッターはショートフライに倒れるも、次の1番がセンターへヒットを放つ。打席だけではなく、塁からもプレッシャーをかけるタイガース。これが相手のキャッチャーの送球エラーを誘い、1アウトランナー2塁とする。ここでバッターは今日2の2と相手左ピッチャーに見事に対応している2番。その2番、2ストライクから1球ファールで粘ったのち、次のストレートをセンターへとはじき返す。やや左中間方向に飛んで行った打球を見て、3塁ランナーコーチャーは手を回す。それを見たランナーも少しの減速をすることなくホームまで走りぬき、見事ホームイン!再び試合を振り出しに戻す。
そしてここで、投球制限の70球に届いたジャガース先発の左ピッチャーが交代し、少し小柄な右ピッチャーに代わる。
ここまでくるともうタイガースの土俵。変わったピッチャーに対し、盗塁とパスボールもあり1人生還し(ジャ) 2-3 (タ)とすると、3番も四球で出塁する。再び盗塁を挟み、4番がライトへヒットを放つと、このヒットでランナーが生還、リードを2点とする。
そして続く表の守備で三者三振を奪った5番の背番号#1。1ボールからの2球目。すくい上げた打球は左中間へと伸びる2ランホームラン!!自身の手で勝ちを大きく引き寄せる一打を放つ。
その後さらに2点を加え、(ジャ) 2-8 (タ)とリードを6点に広げる。
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ジャガーズ | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | |||
タイガース | 0 | 0 | 1 | 0 | 7 |
【6回表】
6点のリードを得たタイガース。先頭の4番から四者連続となる三振を奪うと、5番はレフトフライ。6番は空振り三振と完全に抑える。
【6回裏】
あと1点取るとコールドゲームとなる6回裏の攻撃。ここで気持ちがはやったか、2、3番はそれぞれ内野ゴロに倒れてしまう。ここであっさり3人で終わりたくないタイガース、ここで4番がセンターへこの日の3本目となるヒットを放ち、次につなげる。その後、パスボールで2塁に進み、2アウトランナー2塁としたところで、フルカウントから5番が打った打球は、センター前ヒット。このヒットで2塁ランナーが生還し、ジャガーズに7点差をつけ、6回コールドゲーム。
タイガースが4年ぶりとなる全日本学童東京都予選への出場を決めた。
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ジャガーズ | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | |
タイガース | 0 | 0 | 1 | 0 | 7 | 1x | 9 |
序盤こそ相手左投手に苦戦したものの、右投手に代わってからは普段通りのバッティングをすることができ、終わってみれば6回コールドで勝利。まず目標としていた、全日本学童東京都予選に出場することができた。
左投手を打ち崩すための練習をしてきただけに、打ち崩すことができなかったのは少し残念だったが、ランナーの時の牽制で注意すること、高めのボールの見極め等、練習してきたことが発揮できた部分もあったので、その点は非常に良かったと思う。
ジャガーズさん対戦ありがとうございました。
今回の試合も保護者の皆様やOB含め、たくさんの応援ありがとうございました。選手含め指導者ともども大変励みになりました。
来週には、もう春季大会(ジャビットカップ予選)1回戦が始まります。一つの大会が終わって、またすぐ別の大会が始まりますが、全ての旗を取り、子どもたちにとって充実した1年を送れるよう頑張っていきたいと思います。
これからも応援宜しくお願い致します。
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