ジャビットカップ2回戦 対 リトルグリーンズ

公式戦
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 5年ぶりの都大会勝利を決めた翌週、夢の島東運動場で行われたジャビットカップ2回戦。相手は前週タイガースの前の試合でサヨナラ勝利を決め、勢いのある川崎市宮前区のリトルグリーンズ。

 タイガースとして特に注意したいのはエースの3番バッターと1回戦でサヨナラ2ランホームランを放っている4番キャッチャー。1回戦は監督不在での勝利だったが、この試合は監督が指揮をとれるため、今度は監督と一緒に勝利を喜びたいところ。

 1回戦同様、雲のほとんどない晴れ空のもと、江東区夢の島東少年野球場でジャビットカップ第2回戦がはじった。


【1回表】

 先攻はリトルグリーンズ。タイガースは1回戦と同じく背番号#10が先発のマウンドに立った。まずは先頭の1番バッター。2-1から4球目をレフトへ運ばれ0アウト1塁。

 2番バッターの打席で盗塁をされるも、空振り三振に打ち取り、1アウト2塁。

 次の3番バッターに対しては、9球を投じることになるも2個目の空振り三振を奪う。しかし、三振を奪うまでにワイルドピッチを1つしてしまったため、2アウトながらランナー3塁とピンチを迎えた。

 ここで迎えるは、1回戦でサヨナラランニングホームランを放っている4番バッター。ここを切り抜け裏の攻撃に弾みをつけたいところ。バッテリーも際どい所を攻め、2-0。そこから3球ファールとし、2-2。投じた6球目。両チームの4番の意地と意地がぶつかる勝負の結果は、タイガースの勝利。これで4番バッターも空振り三振に取り、三者連続空振で1回の表を守り切った。

【1回裏】

 1回戦で4-3と絶好調だったタイガース先頭の背番号#3。第一打席は際どいボールを見極め、四球で出塁した。続く2番バッターは3球ファールで粘るも5球目の高めのボールに手が出てしまい、空振り三振となった。しかし、この2番バッターの打席でピッチャーの牽制エラーもあり、1アウトながらランナー2塁と得点圏にランナーを置くことに成功した。

 そして打席には一発もある3番バッター。1-2からの4球目をとらえたあたりは、右中間へのツーベースヒットとなり、このあたりで2塁ランナーはホームに生還。1回戦に引き続き、この試合も先制点を挙げることに成功した。

 そして打席には四番の背番号#10。先制点を取られ浮足立つ相手の初球、気の抜けたボールを見逃さなかった。こちらもとらえた打球はセンターオーバーのツーベースヒット。セカンドランナーは悠々とホームに生還し、この回2点を先制する上出来な滑り出しを見せた。

チーム名
リトルグリーンズ(川崎市宮前区)
少年タイガース(武蔵野市)

【2回表】

 初回に2点を先制したタイガース。先発の背番号#10の三振ショーはこの回も続いた。

 先頭の5番バッターを空振り三振に仕留めると、6番バッターに対しても、2ストライクから2球粘られるも5球目はバットが空を切り、空振り三振。これで初回からの五者連続三振。

 7番バッターには四球で出塁を許してしまうも、続く8番バッターはセンターフライに仕留め、この回も無失点で守りを終えた。

 しかし、2回投げ切った時点で40球と序盤からボールはかなり投げさせられていた。

【2回裏】

 下位打線から始まるこの回、先頭の7番バッターは初球を打ち上げショートフライ。続く8番バッターは1-1から3球ファールで粘り、フルカウントとするも最後はアウトコースぎりぎりのボールに手が出ず、見逃し三振となった。9番バッターもフルカウントからの6球目、打ちに行ったがボールはキャッチャーのミットに収まり空振り三振。

 この回は3人でタイガースは攻撃を終えることとなった。

チーム名
リトルグリーンズ(川崎市宮前区)
少年タイガース(武蔵野市)

【3回表】

 球数的にも少し疲れの見えてくる3回。先頭の9番バッターはこの日6個目の空振り三振に仕留めるも、2巡目となる1番バッターに対して、フルカウントまで粘られると7球目がボールとなり、この日2個目となる四球を与えてしまう。すかさず盗塁をされ、1アウトランナー2塁。得点圏にランナーを背負った。

 ここで2番バッターが送りバントを試みるも、バント時に足がバッターボックスから出ており、これが反則打球とみなされラッキーな形で2アウト目を獲得した。

 しかし、3番バッターの打席で牽制エラーでランナーを3塁まで進められると、3番バッターはサードゴロとしたが、サードのファーストへの送球時にボールが指に引っかかってしまい、送球エラーでランナーの生還を許してしまう。

 4番バッターは空振り三振に仕留め、最小失点でこの回を終えるも(タ)2-1(リ)とリードを狭められてしまった。

【3回裏】

 打順が一巡し、上位打線からとなる3回の攻撃。先頭は1番バッター1ストライクからの2球を打ちに行くと打球はファーストへのフライで1アウト。続く2番バッターは2ストライクから2球ファールとすると、2-2からの7球目はサードゴロとなり2アウト。

 ここで先ほどヒットを放っている3番バッター。相手も警戒してかボールから入り、2-2となった5球目。打球はセカンド正面へのゴロとなり、これで3アウト。

 タイガースはこの回も点を加えることは出来ず、ボールはそこそこ投げさせているが、2イニング連続となる三者凡退となった。

チーム名
リトルグリーンズ(川崎市宮前区)
少年タイガース(武蔵野市)

【4回表】

 球数が60球目に入る4回の投球。先頭のバッターを三球で三振に仕留める。しかし、続く6番バッターにはライトへのシングルヒットを許してしまう。その後盗塁を許し、7番バッターに対して四球を出したところで、投球制限の70球に到達。背番号#1にマウンドを託した。

 代わった背番号#1は8番バッターに初球ストライクを取ると、その後3球続けてボール。5球目はストライクとなると、フルカウントからの6球目8番バッターの打球はピッチャーの右へのゴロとなった。この打球をピッチャーが完璧なフィールディングでサードに送球し、サードフォースアウト。1アウト1,2塁とした。

 好フィールディングで1アウトを取ったピッチャーだったが、9番バッターには四球を出してしまい、1アウト満塁としてしまう。ここで打席に入るのはこの試合1打席目にレフトへヒットを放っている1番バッター。2球で2ストライクと追い込むと3球目、打球はショート奥に転がる内野安打となり、3塁ランナーがホーム生還で同点とされた。

 2番バッターは何とか抑えたものの、じりじりとリトルグリーンズが追い上げてくる嫌な展開となった。

【4回裏】

 同点に追いつかれ、流れが相手に傾きだした4回の攻撃。ここで先に得点を挙げ、優位な状況で5回の守備に臨みたいタイガース。

 この回先頭の4番バッターはセカンドフライに倒れ、5番バッターもショートフライと2回から完全に抑え込まれる苦しい展開。この回も3人で攻撃が終了すると俄然相手を勢いづかせてしまう。何としても3人で攻撃を終わらせたくないタイガース。打席に立つのは6番バッター。1-1からの3球目。思い切り振りぬくと、打球はレフト前に落ちるシングルヒット。続く7番バッターもレフト前にヒットを放つと、2アウトながらランナー1,2塁と1本出れば勝ち越しもあり得る状況を作ることに成功した。

 ここで相手ピッチャーも投球制限の70球を超えたため、ピッチャーが交代した。

 ここでタイガースベンチも動きを見せる。8番背番号#7に変えて背番号#4を投入。これまでの試合、代打で出場するとここぞという場面で一本を打ってくれている頼れるバッター。自然とベンチからの応援にも力が入る。

 1球目はストライクとなり、勝負の2球目。力いっぱい振ったバットはボールをとらえるも、勝負はピッチャーの勝ち。ピッチャー前にボールが転がり、一塁送球で3アウト。

 この回、久しぶりにチャンスを作るも、追加点を挙げることは出来なかった。

チーム名
リトルグリーンズ(川崎市宮前区)
少年タイガース(武蔵野市)

【5回表】

 時間的に最終回となる5回の守り。先頭の3番バッターが初球を左中間へのツーベースとすると、続く4番。低めに投じられたボールをすくい上げた打球は、レフトフェンスを越える2ランホームラン。タイガースとしては、痛い痛い2点を取られてしまった。

 しかし、ここで崩れないのは背番号#1を背負っている責任感か、後続のバッターは何とか抑え、最後の攻撃へと移る。

【5回裏】

 最終回、点差は2点。最低でも同点に追いつき望みを繋げたいタイガース。打順は9番から。

 ボールをよく見極め3-0。その後フルカウントとなり、6球目はファール。先頭が出たいタイガースと出したくないリトルグリーンズ。投じられた7球目、バットは空を切り空振り三振。

 しかし、打順は先頭に返り今日はまだノーヒットだが、1回戦ではホームランを含む長打3本。一発もある背番号#3。3-1からの5球目。とらえたあたりもライト正面のライナー。これをライトがしっかりと掴み、2アウト。跡がなくなる。

 ここでタイガースは、本日2人目の代打を送る。チームの中でも最近ミート力が上がってきており、特に速球にはめっぽう強いバッターである。

 1球目から積極的に打ちに行き、0-1からの2球目。見事にとらえたあたりがライトへ低いライナーで飛んで行った。望みをつないだかに見えた打球は、ライトが前に伸ばしたグラブの先に収まり、ここでゲームセット。

 2対4でリトルグリーンズの勝利となった。

チーム名
リトルグリーンズ(川崎市宮前区)
少年タイガース(武蔵野市)0x

 敗けはしたものの非常に締まった良い試合だったと思う。

 ヒットの数もタイガースが4本、リトルグリーンズが5本とほとんど差はなかった。ただ、相手は打つべき子が打ってほしい場面でしっかりと打つことができた。打席での集中力が今日この試合ではタイガースよりも上であったことは間違いない。

 2回戦も勝ち上がり、3回戦、準々決勝、、と都大会を勝ち上がることは出来なかったが、都大会という晴れの舞台で自分たちの力が全日本学童の東京都予選の時よりもついていることを実感できるような大会だったのではないかと思う。

 コロナの影響で今年はもう都大会に出場することは叶わないが、これまでの試合で得た経験を活かし、武蔵野制覇に向けてこれからも頑張ってほしいと思う。

 今回も保護者やOB、ジュニアの皆様、遠くまで応援に来ていただきありがとうございました。

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