全日本学童武蔵野市予選準決勝 対コンコン野球クラブ

公式戦
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 小雨の降る日曜の昼前、武蔵野市営球場でコンコンとの決勝進出をかけた準決勝の試合が行われた。
 実は今年の代はコンコンと去年の新人戦大会1回戦で対戦している。その時は同点で試合終了からの抽選負け。この試合に勝利し、去年の雪辱を晴らしたいところ。

 タイガースの先発は前回のイヤリングス戦と同じく桐谷。初回、2アウトからヒットと四球で2アウト1,2塁とされるも相手5番バッターをファーストゴロに抑え、初回を無失点で切り抜けた。
 2回にもランナーを3塁まで進められるが8,9番バッターを連続三振に切って取り、2イニングを無失点と上々の立ち上がりを見せた。
 2回の裏、タイガースの攻撃。この日、打順の入れ替えで5番に座った京嶋がライトへヒットを放つと7番渡辺のレフト前ヒットで2アウト1,3塁のチャンスを作る。すると、ここで珍しいプレー?が起きた。この日雨で緩くなったグラウンドの土がついたボールをピッチャーがボール交換のためにベンチに転がしたのだが、タイムを取っていなかったためボールが転がる間にランナーがそれぞれ進塁。3塁ランナーはホームに生還し、思わぬ形でタイガースが1点を先制した。
 コンコンとしては不運な形で失点を許してしまったが、その後の3回表の攻撃ですぐさま反撃に出た。
 1アウトから四球で出塁すると、盗塁を決め1アウトランナー2塁。ここで第1打席にもレフトへヒットを放っている3番バッターが2ボールからの3球目を左中間に運びすぐさま同点とした。その後パスボールでさらに1点を加え、(タ)1-2(コ)で試合を折り返した。
 小雨が降る普段とは違う試合状況の中、2-2の新人戦のときと同じ同点で迎えた最終回にドラマが起こった。
 ヒットと四球などで最終回に3点を追加したコンコンに対して、裏のタイガースの攻撃。先頭の9番小山が四球で出ると、パスボールでランナー2塁。先頭に返り1番宮本はレフト前にヒットを放ちノーアウト1,3塁。1塁ランナーが盗塁を決め2,3塁とするとパスボールで1点を返す。1アウト3塁として3番上岡の打球はショートに転がるとこれをショートがエラー。3塁ランナーが生還し、点差を1点に縮める。その後2アウトとなるも5番,6番が四球を選び2アウトながら満塁で1打サヨナラのチャンス。ここで7番渡邊も冷静にボールを見極め四球を選び、遂に同点。最後は代打坂原の打席で、ピッチャーのワイルドピッチで三塁ランナーが生還しサヨナラ。最終スコア、(タ)6-5(コ)でタイガースが決勝戦へコマを進めた。

チーム名
コンコン
タイガース4x

 この試合良かった選手を上げるのであれば、サードの佐伯とキャッチャーの宮本の名前を挙げたいと思う。佐伯については、今年に入り捕球時のエラーや捕球しても送球でエラーしたりと、決して守備のいい状態ではなかったが、この試合では4度の守備機会でノーエラー。前回のイヤリングス戦でも2度の守備機会でノーエラーとまだヒットこそ打てていないものの、確実にチームの勝利に貢献した。
 キャッチャーの宮本についても、雨の降る中ピッチャーに安心感を与えるストップでランナーの進塁やホームへの帰還を防いだ。もちろん高めに抜けないよう、低め低めに丁寧に投球をした3投手も素晴らしかったが、それができたのもキャッチャーのストップが安定していてこそだと思う。

 この試合に勝利したタイガースは反対山の勝者であるエースハンターズと決勝戦を行う。イヤリングス戦の勝利を通じて一つ大きくなったタイガースが、今回の勝利でまた1つ成長して試合に臨めるように祈りたいと思う。

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